- シーケンスコマンド一覧
- 00–A7
- キーオン
- トラック
- A8–B5
- タイ
- トラック
- B6–C3
- 休符
- トラック
- C4 xx
- 音量設定(Volume)
- トラック
- C5 xx yy
- 音量変化(Volume)
- トラック
- C6 xx
- パン設定
- トラック
- C7 xx yy
- パン変化
- トラック
- C8 xx yy
- ピッチスライド
- トラック
- C9 xx yy zz
- ビブラート設定
- トラック
- CA
- ビブラート解除
- トラック
- CB xx yy zz
- トレモロ設定
- トラック
- CC
- トレモロ解除
- トラック
- CD xx yy
- オートパン設定
- トラック
- CE
- オートパン解除
- トラック
- CF xx
- ノイズクロック設定・相対設定
- 全体
- D0
- ノイズ オン
- トラック ノイズクロックは全体
- D1
- ノイズ オフ
- トラック ノイズクロックは全体
- D2
- ピッチモジュレーション オン
- トラック
- D3
- ピッチモジュレーション オフ
- トラック
- D4
- エコー オン
- トラック
- D5
- エコー オフ
- トラック
- D6 xx
- オクターブ設定
- トラック
- D7
- オクターブ + 1
- トラック
- D8
- オクターブ - 1
- トラック
- D9 xx
- キートランスポーズ値設定
- トラック
- DA xx
- キートランスポーズ値相対設定
- トラック
- DB xx
- ディチューン
- トラック
- DC xx
- 音色選択
- トラック
- DD xx
- Attack Rate 設定
- トラック
- DE xx
- Decay Rate 設定
- トラック
- DF xx
- Sustain Level 設定
- トラック
- E0 xx
- Sustain Rate 設定
- トラック
- E1
- ADSR 初期化
- トラック
- E2 xx
- ループ開始位置
- トラック
- E3
- 繰り返し・ループ終了
- トラック
- E4
- スラー開始
- トラック
- E5
- スラー終了
- トラック
- E6
- レガート開始
- トラック
- E7
- レガート終了
- トラック
- E8 xx
- 音長(待機時間)設定
- トラック
- E9 xx
- 効果音演奏 1
- EA xx
- 効果音演奏 2
- EB
- 演奏終了
- トラック ノイズクロックは全体
- EC–EE, FE–FF
- 演奏終了 2
- トラック ノイズクロックは全体
- EF
- 効果音再生 (キーオン)
- F0 xx
- 音楽演奏速度基本値設定
- 全ての音楽トラック
- F1 xx yy
- 音楽演奏速度基本値変化
- 全ての音楽トラック
- F2 xx
- エコーボリューム設定
- 全体
- F3 xx yy
- 何もしない
- F4 xx
- トラック音量設定
- 音楽トラック
- F5 xx yyyy
- ループ内条件ジャンプ
- 音楽トラック
- F6 xxxx
- ジャンプ
- 音楽トラック
- F7 xx
- エコーフィードバック 変化/設定
- 全体
- F8 xx
- FIR フィルタ係数 変化/設定 (テーブル選択)
- 全体
- FA xx yyyy
- 条件ジャンプ
- 音楽トラック
- FB
- ドラムセット オン
- 音楽トラック
- FC
- ドラムセット オフ
- 音楽トラック
- FD xx
- 効果音演奏 3
- トラック
シーケンスコマンド
00–A7 キーオン トラック
ドラムセット オフ
D6・D7・D8 コマンドで設定されるオクターブの値、このコマンドに対応した値 及び D9・DA コマンドのトランスポーズ値 並びに DB・DC コマンドで設定される調整値でピッチを計算し、キーオンします。
ドラムセット オン
半音の値 (C–B) に対応した内部データの値で音色設定・音量設定を実行し、内部データのノート番号 及び D9・DA コマンドのトランスポーズ値 並びに DB・DC コマンドで設定される調整値でピッチを計算し、キーオンします。
C5 コマンドで音量変化中である場合は、音量設定は実行されません。
待機するティック数 (以下 T) を設定します。"このコマンドに対応した値" よりも "(先に処理されている) E8 コマンドの設定" を優先します。
T ティック後にキーオン・休符・演奏終了の何れかを処理する 場合は、T - 2 ティック後に自動キーオフ処理を実行します。
DSP チャネルの Volume・Pitch 計算フラグを設定します。
DSP チャネルの Source Number・ADSR(1·2) の値が設定されます。
ピッチスライド・ビブラート・トレモロ・オートパンの内部データを初期化します。
DSP チャネルを使用中のトラックではない 場合は、処理の殆どをスキップします。
音長 | 1 | 2 | 3 | 4. | 4 | 6 | 8. | 8 | 12 | 16 | 24 | 32 | 48 | 64 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
C | 00 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 0A | 0B | 0C | 0D |
C# | 0E | 0F | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 19 | 1A | 1B |
D | 1C | 1D | 1E | 1F | 20 | 21 | 22 | 23 | 24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 |
D# | 2A | 2B | 2C | 2D | 2E | 2F | 30 | 31 | 32 | 33 | 34 | 35 | 36 | 37 |
E | 38 | 39 | 3A | 3B | 3C | 3D | 3E | 3F | 40 | 41 | 42 | 43 | 44 | 45 |
F | 46 | 47 | 48 | 49 | 4A | 4B | 4C | 4D | 4E | 4F | 50 | 51 | 52 | 53 |
F# | 54 | 55 | 56 | 57 | 58 | 59 | 5A | 5B | 5C | 5D | 5E | 5F | 60 | 61 |
G | 62 | 63 | 64 | 65 | 66 | 67 | 68 | 69 | 6A | 6B | 6C | 6D | 6E | 6F |
G# | 70 | 71 | 72 | 73 | 74 | 75 | 76 | 77 | 78 | 79 | 7A | 7B | 7C | 7D |
A | 7E | 7F | 80 | 81 | 82 | 83 | 84 | 85 | 86 | 87 | 88 | 89 | 8A | 8B |
A# | 8C | 8D | 8E | 8F | 90 | 91 | 92 | 93 | 94 | 95 | 96 | 97 | 98 | 99 |
B | 9A | 9B | 9C | 9D | 9E | 9F | A0 | A1 | A2 | A3 | A4 | A5 | A6 | A7 |
ティック数 | C0 | 60 | 40 | 48 | 30 | 20 | 24 | 18 | 10 | 0C | 08 | 06 | 04 | 03 |
A8–B5 タイ トラック
待機するティック数 (以下 T) を設定します。"このコマンドに対応した値" よりも "(先に処理されている) E8 コマンドの設定" を優先します。
T ティック後にキーオン・休符・演奏終了の何れかを処理する 場合は、T - 2 ティック後に自動キーオフ処理を実行します。
ピッチスライド処理 の 一回あたりの変化量が未計算である 場合は、内部データを初期化します。
音長 | 1 | 2 | 3 | 4. | 4 | 6 | 8. | 8 | 12 | 16 | 24 | 32 | 48 | 64 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
タイ | A8 | A9 | AA | AB | AC | AD | AE | AF | B0 | B1 | B2 | B3 | B4 | B5 |
ティック数 | C0 | 60 | 40 | 48 | 30 | 20 | 24 | 18 | 10 | 0C | 08 | 06 | 04 | 03 |
B6–C3 休符 トラック
待機するティック数を設定します。"このコマンドに対応した値" よりも "(先に処理されている) E8 コマンドの設定" を優先します。
音長 | 1 | 2 | 3 | 4. | 4 | 6 | 8. | 8 | 12 | 16 | 24 | 32 | 48 | 64 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
休符 | B6 | B7 | B8 | B9 | BA | BB | BC | BD | BE | BF | C0 | C1 | C2 | C3 |
ティック数 | C0 | 60 | 40 | 48 | 30 | 20 | 24 | 18 | 10 | 0C | 08 | 06 | 04 | 03 |
C4 音量設定(Volume) トラック
C4 xx
xx : 音量 ($00–$7F)
C5 コマンドで変化中である 場合は、変化処理を中断して実行します。
VC を U7(xx) に設定します。
DSP チャネルの Volume 計算フラグを設定します。
C5 音量変化(Volume) トラック
C5 xx yy
xx : 処理時間 ($00–$FF)
yy : 音量 ($00–$7F)
このコマンドで変化中である 場合は、変化処理を中断して実行します。
xx が 0 である 場合は、C4 yy を実行します。
U7(yy) が U7(VC) と等しい 場合は、処理を終了します。
トラック音量の値が U7(VC) から U7(yy) まで X ティックで変化します。
ティック毎の U7(VC) が U7(変化前の値) と異なる 場合は、DSP チャネルの Volume 計算フラグを設定します。
xx | X |
---|---|
0 | 0 |
0 以外 | U8(xx) - 1 |
C6 パン設定 トラック
C6 xx
xx : パン ($00–$7F)
C7 コマンドで変化中である 場合は、変化処理を中断して実行します。
PaC を LSL8(xx, 1) に設定します。
DSP チャネルの Volume 計算フラグを設定します。
パン = CLAMP(U8(PaC) + S8(PaA), 0, 255)
$00 (左) – $80 (中央・モノラル) – $FF (右)
C7 パン変化 トラック
C7 xx yy
xx : 処理時間 ($00–$FF)
yy : パン ($00–$7F)
このコマンドで変化中である 場合は、変化処理を中断して実行します。
xx が 0 である 場合は、C6 yy を実行します。
LSL8(yy, 1) が U8(PaC) と等しい 場合は、処理を終了します。
パンの値が U8(PaC) から LSL8(yy, 1) まで X ティックで変化します。
ティック毎の U8(PaC) が U8(変化前の値) と異なる 場合は、DSP チャネルの Volume 計算フラグを設定します。
xx | X |
---|---|
0 | 0 |
0 以外 | U8(xx) - 1 |
C8 ピッチスライド トラック
C8 xx yy
xx : 処理時間 ($00–$FF)
yy : 音程変化 ($80–$FF, $01–$7F)
現在の音程から xx ティックで yy (semitone) 変化します。
計算結果の下位 8 ビットの値 (符号なし) がピッチスライド終了時の音程の値になります。
ピッチスライドが終了する前に更にピッチスライドを実行すると、"2 回目の処理時間" で "現在の音程" から "1 回目の処理を始める直前の (ビブラートでの変化分を除く) 音程の値に 1 回目と 2 回目の音程変化の値を加算した値 (semiton)" まで変化します。
C9 ビブラート設定 トラック
音楽
C9 xx yy zz
xx : ディレイ ($00–$FF)
yy : 周期 ($00–$FF)
zz : 揺れ方 及び 揺れの大きさ ($00–$FF)
効果音
C9 mm yy zz
mm : 揺れの倍率 ($00–$0B)
yy : 周期 ($00–$FF)
zz : 揺れ方 及び 揺れの大きさ ($00–$FF)
ディレイ (xx) は 0 に設定されます。
mm を 12 で除した余りで揺れの大きさの倍率を設定します。0 で音楽と同じ値になります。
キーオンまたはコマンド実行の X ティック後から、約 4.875 * Y ㎳ 毎に音程が変化し続けます。
zz の上位 2 ビットで揺れ方を、下位 6 ビットで揺れの大きさを設定します。
時間経過による揺れの大きさの倍率は 4 段階ありますが、xx が 0 の場合は最初から最大値で計算されます。
CA コマンド 又は zz に 0 を指定 で解除します。
xx | X |
---|---|
0 | 0 |
0 以外 | xx - 1 |
yy | Y |
---|---|
0 | 256 |
0 以外 | yy |
処理回数 | zz の上位 2 ビットの値 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|
0b11 | 0b0? | 0b10 | 0b11 | 0b0? | 0b10 | |
0 | ± 0 | ± 0 | ± 0 | - | - | - |
1 | + p1 | + p1 | - p1 | + p4 | + p4 | - p4 |
2 | - p1 | ± 0 | ± 0 | - p4 | ± 0 | ± 0 |
3 | + p2 | + p2 | - p2 | + p4 | + p4 | - p4 |
4 | - p2 | ± 0 | ± 0 | - p4 | ± 0 | ± 0 |
5 | + p3 | + p3 | - p3 | + p4 | + p4 | - p4 |
6 | - p3 | ± 0 | ± 0 | - p4 | ± 0 | ± 0 |
7 | + p4 | + p4 | - p4 | + p4 | + p4 | - p4 |
8 | - p4 | ± 0 | ± 0 | - p4 | ± 0 | ± 0 |
9 | + p4 | + p4 | - p4 | + p4 | + p4 | - p4 |
10 | - p4 | ± 0 | ± 0 | - p4 | ± 0 | ± 0 |
xx | $01–$FF | $00 |
CA ビブラート解除 トラック
CA
ビブラートを解除します。
CB トレモロ設定 トラック
D7 xx yy zz
xx : ディレイ ($00–$FF)
yy : 周期 ($00–$FF)
zz : 揺れ方 及び 揺れの大きさ ($00–$FF)
キーオンまたはコマンド実行の X ティック後から、音量の倍率は約 4.875 ㎳ 毎に、音量の倍率計算に使用する値は約 4.875 * Y ㎳ 毎に変化し続けます。
DSP チャネル の Volume 計算時に C4・C5 コマンドの音量とこのコマンドの音量の倍率の積を計算します。その計算結果は符号なし 7 ビットに収まる値 (127 を超える場合は 127) になります。
zz の上位 2 ビットで揺れ方を、下位 6 ビットで揺れの大きさを設定します。
時間経過による揺れの深さの倍率は 4 段階ありますが、xx が 0 の場合は最初から最大値で計算されます。
CC コマンド 又は zz に 0 を指定 で解除します。
xx | X |
---|---|
0 | 0 |
0 以外 | xx - 1 |
yy | Y |
---|---|
0 | 256 |
0 以外 | yy |
処理回数 | zz の上位 2 ビットの値 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|
0b11 | 0b0? | 0b10 | 0b11 | 0b0? | 0b10 | |
0 | ± 0 | ± 0 | ± 0 | - | - | - |
1 | + v1 | + v1 | - v1 | + v4 | + v4 | - v4 |
2 | - v1 | ± 0 | ± 0 | - v4 | ± 0 | ± 0 |
3 | + v2 | + v2 | - v2 | + v4 | + v4 | - v4 |
4 | - v2 | ± 0 | ± 0 | - v4 | ± 0 | ± 0 |
5 | + v3 | + v3 | - v3 | + v4 | + v4 | - v4 |
6 | - v3 | ± 0 | ± 0 | - v4 | ± 0 | ± 0 |
7 | + v4 | + v4 | - v4 | + v4 | + v4 | - v4 |
8 | - v4 | ± 0 | ± 0 | - v4 | ± 0 | ± 0 |
9 | + v4 | + v4 | - v4 | + v4 | + v4 | - v4 |
10 | - v4 | ± 0 | ± 0 | - v4 | ± 0 | ± 0 |
xx | $01–$FF | $00 |
CC トレモロ解除 トラック
CC
トレモロを解除します。
CD オートパン設定 トラック
CD xx yy
xx : 周期 ($00–$FF)
yy : 揺れ方 及び 揺れの大きさ ($80–$7F)
初回は約 4.875 * (X / 2) ㎳ で 0 → Y 、以降は約 9.75 * X ㎳ 周期で Y → -Y → Y とパン移動量が変化し続けます。
この値は DSP チャネル の Volume 計算時に、処理中のパンの値に加算されます。パンの計算結果は符号なし 8 ビットに収まる値 (0 未満は 0 、255 を超える場合は 255) になります。
yy で揺れ方 (Y の符号) と揺れの大きさ (Y の絶対値) を設定します。
CE コマンド 又は yy に 0 を指定 で解除します。
xx | X |
---|---|
0 | 2 |
奇数 | xx + 1 |
偶数 | xx |
yy | Y | 揺れ方 | 揺れの大きさ |
---|---|---|---|
$80–$FF | -(~yy) | 左 → 右 → 左 | ~yy |
$00–$7F | yy | 右 → 左 → 右 | yy |
CE オートパン解除 トラック
CE
オートパンを解除します。
CF ノイズクロック設定・相対設定 全体
設定
CF xx
xx : ノイズクロック ($00–$1F)
DSP に設定するノイズクロックの値を設定します (0–32kHz)。
相対設定
CF xx
xx : ノイズクロックとフラグ ($20–$FF)
既に設定されているノイズクロックの値と xx の下位 5 ビットの値を加算し、結果の下位 5 ビットの値を設定します。
音楽と効果音で異なる値を設定できます。
ノイズを使用した効果音が演奏状態であれば効果音の値、そうでない場合は音楽の値が自動的に DSP に設定されます。
D0 ノイズ オン トラック ノイズクロックは全体
D0
DC コマンドで設定した波形データの代わりにノイズを発声するようになります。
ループが無効である波形が設定されている 場合は、その長さの時間発声します。
D1 ノイズ オフ トラック ノイズクロックは全体
D1
DC コマンドで設定した波形データを使用して発声するようになります。
D2 ピッチモジュレーション オン トラック
D2
ひとつ前の DSP チャネル OUTX の値 でピッチ変調をかけるようになります。
音楽トラック 1 及び 効果音トラック 1・3・5・7 は効果がありません。
D3 ピッチモジュレーション オフ トラック
D3
ピッチ変調をかけなくなります。
D4 エコー オン トラック
D4
エコーがかかるようになります。
D5 エコー オフ トラック
D5
エコーがかからなくなります。
D6 オクターブ設定 トラック
D6 xx
xx : オクターブ ($00–$FF)
ノート番号計算に使用する基準のノート番号を、U8(U8(xx) × 12) に設定します。
D7 オクターブ + 1 トラック
D7
ノート番号計算に使用する基準のノート番号を、U8(現在値 + 12) に設定します。
D8 オクターブ - 1 トラック
D8
ノート番号計算に使用する基準のノート番号を、U8(現在値 - 12) に設定します。
D9 キートランスポーズ値設定 トラック
D9 xx
xx : トランスポーズ値 ($80–$7F)
ノート番号計算に使用するトランスポーズ値を、S8(xx) に設定します。
既定値は 0 です。
DA キートランスポーズ値相対設定 トラック
DA xx
xx : トランスポーズ値変化 ($80–$7F)
ノート番号計算に使用するトランスポーズ値を、S8(現在値 + S8(xx)) に設定します。
DBディチューントラック
DB xx
xx : ピッチ調整値 ($80–$7F)
キーオン時に計算されるピッチの値を微調整することができます。
PITCH ≒ ⌊⌊ノート番号に対応したピッチ × (256 + S8(ピッチ調整値 1 + S8(xx))) ∕ 256⌋ × (65536 + U8(ピッチ調整値 2)) ∕ 65536⌋
xx に 0 を指定で解除します。
既定値は 0 です。
DC 音色選択 トラック
DC xx
xx : 音色番号 ($00–$3F)
音色を選択します。
"キーオン時に DSP チャネルに設定する Source Number・ADSR(1·2) の値 と ピッチ調整に使用する値二つ" を "トラックに" 設定します。
Attack Rate の値は、DD コマンドで上書き可能です。
Decay Rate の値は、DE コマンドで上書き可能です。
Sustain Level の値は、DF コマンドで上書き可能です。
Sustain Rate の値は、E0 コマンドで上書き可能です。
ピッチ調整に使用する値の一つは、DB コマンドで調整可能です。
DD Attack Rate 設定 トラック
DD xx
xx : Attack Rate ($00–$0F)
"キーオン時に DSP チャネルに設定する Attack Rate の値" U4(xx) を "トラックに" 設定します。
DSP チャネルを使用中のトラックである 場合は、コマンド実行時に DSP チャネルの ADSR(1·2) の値を更新します。
DC コマンドで音色に対応した値に初期化されます。
DE Decay Rate 設定 トラック
DE xx
xx : Decay Rate ($00–$07)
"キーオン時に DSP チャネルに設定する Decay Rate の値" U3(xx) を "トラックに" 設定します。
DSP チャネルを使用中のトラックである 場合は、コマンド実行時に DSP チャネルの ADSR(1·2) の値を更新します。
DC コマンドで音色に対応した値に初期化されます。
DF Sustain Level 設定 トラック
DF xx
xx : Sustain Level ($00–$07)
"キーオン時に DSP チャネルに設定する Sustain Level の値" U3(xx) を "トラックに" 設定します。
DSP チャネルを使用中のトラックである 場合は、コマンド実行時に DSP チャネルの ADSR(1·2) の値を更新します。
DC コマンドで音色に対応した値に初期化されます。
E0 Sustain Rate 設定 トラック
E0 xx
xx : Sustain Rate ($00–$1F)
"キーオン時に DSP チャネルに設定する Sustain Rate の値" U5(xx) を "トラックに" 設定します。
DSP チャネルを使用中のトラックである 場合は、コマンド実行時に DSP チャネルの ADSR(1·2) の値を更新します。
DC コマンドで音色に対応した値に初期化されます。
E1 ADSR 初期化 トラック
DD・DE・DF・E0 コマンドで "トラックに設定された値" を "DC コマンドで自動的に設定される音色に対応した値" に初期化します。
DSP チャネルを使用中のトラックである 場合は、コマンド実行時に DSP チャネルの ADSR(1·2) の値を更新します。
E2 ループ開始位置 トラック
E2 xx
xx : カウントダウンカウンタの初期値 ($00–$FF)
このコマンド 及び E3 コマンドを用いてループ処理を行います。
最内ループのカウントダウンカウンタ値 (ループ上限回数) を X に設定します。
音楽トラックを処理する 場合は、最内ループのループカウンタ値を 1 に初期化します。
X が 0 である 場合は、E3・F5 コマンドでループを抜ける処理を実行しません。
一つのトラックで同時に使用可能なループ処理の最大数は 4 です (5 以上は一番古いデータが最新のデータで上書きされます)。
xx | X | ループ上限回数 |
---|---|---|
$00, $FF | 0 | 無限 |
$01–$FE | U8(xx) + 1 | U8(xx) + 1 |
E3 繰り返し・ループ終了 トラック
E3
音楽トラックを処理する 場合は、最内ループのループカウンタ値を U8(現在値 + 1) に設定します。
最内ループ開始位置へジャンプします (無限ループ)。
カウンタ値を U8(現在値 - 1) に設定します。
カウンタ値が 1 以上である 場合は、最内ループ開始位置へジャンプします。カウンタ値が 0 である 場合は、ループを抜けます。
E2 コマンドのカウントダウンカウンタ値が 0 である場合
E2 コマンドのカウントダウンカウンタ値が 1 以上である場合
E4 スラー開始 トラック
E4
既にキーオンされた状態 且つ 次の処理コマンドがキーオンである場合は、直前の自動キーオフ処理 及び キーオン処理の一部 を実行せず、ピッチ変更のみを実行します。
レガートを解除します。
E5 コマンドで解除します。
E5 スラー終了 トラック
E5
スラーを解除します。
E6 レガート開始 トラック
E6
既にキーオンされた状態 且つ 次の処理コマンドがキーオンである場合は、直前の自動キーオフ処理を実行しなくなります。
スラーを解除します。
E7 コマンドで解除します。
E7 レガート終了 トラック
E7
レガートを解除します。
E8 音長(待機時間)設定 トラック
E8 xx
xx : 音長 ($00–$FF)
xx が 0 以外である 場合は、以降に処理するキーオン・タイ・休符コマンドで待機するティック数を一度だけ U8(xx) に設定します。
U8(xx) が 2 以下である 場合は、時間経過による自動キーオフ処理を実行しません。
EB演奏終了トラック ノイズクロックは全体
EB
演奏を終了します。
スラー・レガート・ノイズ・ピッチモジュレーション・エコーが無効になります。
すべての効果音が無演奏状態になった場合、DSP のノイズクロックは音楽の値が設定されます。
EC–EE, FE–FF演奏終了 2トラック ノイズクロックは全体
EC, ED, EE, FE, FF
演奏を終了します。
ノイズ・ピッチモジュレーション・エコーが無効になります。
他の処理内容は EB コマンドと同じですが、これらのコマンドは次のキーオン・タイ・休符コマンドを探す処理で無視されます。
F0 音楽演奏速度基本値設定 全ての音楽トラック
F0 xx
xx : 演奏速度基本値 ($01–$FF)
F1 コマンドで変化中である 場合は、変化処理を中断して実行します。
音楽演奏速度の基本値を U8(xx) に設定します。
ファンクション 86 で音楽演奏速度倍率 M を設定します。
演奏速度 T が 0 になるとコマンド処理ができなくなります。
BPM = (1000 ∕ 4.875) × (T ∕ 256) ∕ 48 × 60 処理が間に合わないことがあるため、若干小さな値になる可能性があります
M | T0 | T | 備考 |
---|---|---|---|
$80–$FF | ⌊xx × U8(M) / 256⌋ | MAX( | |
$00 | xx | T0 | T = 0 : 演奏コマンド処理不可 |
$01–$7F | xx + ⌊xx × M / 256⌋ × 2 | MIN(255, T0) |
F1 音楽演奏速度基本値変化 全ての音楽トラック
F1 xx yy
xx : 処理時間 ($01–$FF)
yy : 演奏速度基本値 ($01–$FF)
このコマンドで変化中である 場合は、変化処理を中断して実行します。
xx が 0 である 場合は、F0 yy を実行します。
U8(yy) が U8(現在値) と等しい 場合は、処理を終了します。
音楽演奏速度の基本値が U8(現在値) から U8(yy) まで X ティックで変化します。
ファンクション 86 で音楽演奏速度倍率 M を設定します。
演奏速度 T が 0 になるとコマンド処理ができなくなります。
xx | yy | X | Y0 | Y1 | Y |
---|---|---|---|---|---|
0 | any | 0 | - | - | yy |
0 以外 | = T | ||||
< T | xx - 1 | (yy - T) × 256 | ⌈Y0 / xx⌉ | T + ⌊Y1 × xx / 256⌋ | |
> T | ⌊Y0 / xx⌋ |
M | T0 | T | 備考 |
---|---|---|---|
$80–$FF | ⌊Y × U8(M) / 256⌋ | MAX( | |
$00 | Y | T0 | T = 0 : 演奏コマンド処理不可 |
$01–$7F | Y + ⌊Y × M / 256⌋ × 2 | MIN(255, T0) |
F2エコーボリューム設定全体
F2 xx
xx : エコーボリューム ($00–$7F)
DSP Echo Volume の値が xx に設定されます。
xx の最上位ビットは無視されます。
F4トラック音量設定音楽トラック
F4 xx
xx : 音量 ($00–$7F)
音楽の音量計算に使用される倍率の値の一つが LSL8(xx, 1) に設定されます。
コマンドを実行したトラックに対応する DSP チャネル の Volume 計算フラグがオンになります。
初期値はコマンドで設定不可能な 255 です。
効果音も設定可能ですが、効果はありません。
F5 ループ内条件ジャンプ 音楽トラック
F5 xx yyyy
xx : ループカウンタ値
yyyy : ジャンプ先
U8(xx) が 最内ループのループカウンタ値 と等しい 場合は、アドレス U16(U16(yyyy) + R16($0000)) へジャンプします。
E2 コマンドのカウンタ値が 1 である 場合は、自動的に最内ループを抜けます。
ジャンプする場合
ループカウンタ値が設定されないため、効果音はこのコマンドを使用できません。
F6 ジャンプ 音楽トラック
F6 xxxx
xxxx : ジャンプ先
アドレス U16(U16(xxxx) + R16($0000)) へジャンプします。
R16($0000) の値が音楽データ毎に異なるため、効果音はこのコマンドを使用できません。
F7エコーフィードバック [変化]/設定全体
F7 xx
xx : エコーフィードバック ($80–$7F)
変化
DSP Echo Feedback の値が現在の値 F から X まで約 48 ティックで変化します。
xx | X0 | X1 | X |
---|---|---|---|
≤ F | (xx - F) × 256 | ⌈X0 / 48⌉ | F + ⌊X1 × 48 / 256⌋ |
> F | ⌊X0 / 48⌋ |
設定
DSP Echo Feedback の値を xx に設定します。
このコマンドはファンクション FF 01 で 変化/設定 を変更可能です。
F8FIR フィルタ係数 [変化]/設定 (テーブル選択)全体
F8 xx
xx : FIR フィルタ係数テーブル選択 ($00–$03)
変化
DSP FIR フィルタ係数の値が現在の値 Fn から Xn まで約 48 ティックで変化します(n = 0, 1, …, 7)。
Cn | Xn0 | Xn1 | Xn |
---|---|---|---|
≤ Fn | (Cn - Fn) × 256 | ⌈Xn0 / 48⌉ | Fn + ⌊Xn1 × 48 / 256⌋ |
> Fn | ⌊Xn0 / 48⌋ |
設定
DSP FIR フィルタ係数を選択された値に設定します。
xx で DSP に設定する FIR フィルタ係数のテーブルを選択します。
xx の上位 6 ビットは無視されます。
このコマンドはファンクション FF 01 で 変化/設定 を変更可能です。
xx | FIR フィルタ係数 | |||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
C0 | C1 | C2 | C3 | C4 | C5 | C6 | C7 | |
00 | 7F | 00 | 00 | 00 | 00 | 00 | 00 | 00 |
01 | 0C | 21 | 2B | 2B | 13 | FE | F3 | F9 |
02 | 58 | BF | DB | F0 | FE | 07 | 0C | 0C |
03 | 34 | 33 | 00 | D9 | E5 | 01 | FC | EB |
FA 条件ジャンプ 音楽トラック
FA xx yyyy
xx : 比較する値 ($00–$0F)
yyyy : ジャンプ先
U4(xx) が ファンクション 88 で設定される内部データの値 以下である 場合は、アドレス U16(U16(yyyy) + R16($0000)) へジャンプします。
R16($0000) の値が音楽データ毎に異なるため、効果音はこのコマンドを使用できません。
FB ドラムセット オン 音楽トラック
FB
キーオン時に半音の値 (C–B) に対応した内部データの値で音色設定・音量設定を実行するようになります。
効果音トラックで使用すると、同じ DSP チャネルを使用する音楽トラックの設定が変化します。
FC コマンドで解除します。
FC ドラムセット オフ 音楽トラック
FC
ドラムセットを解除します。
効果音トラックで使用すると、同じ DSP チャネルを使用する音楽トラックの設定が変化します。
FD 効果音演奏 3 トラック
FD xx
xx : 効果音番号 ($00–$FF)
使用したトラックに対応した効果音トラック (最大 2) で効果音を演奏します。DSP のチャネルは C1 (と C2) を使用します。
音量の初期値は 70 、オクターブの初期値は 6 です。
パンに関する設定 (C6・C7 で変化中を含む) はコマンドを実行したトラックの値を使用します。
このコマンドはファンクション 8E で 何もしないコマンド に変化します。
トラック | C1 | C2 |
---|---|---|
1, 2 | 0 | 1 |
3, 4 | 2 | 3 |
5, 6 | 4 | 5 |
7, 8 | 6 | 7 |