- シーケンスコマンド一覧
- 00–A7
- キーオン
- トラック
- A8–B5
- タイ
- トラック
- B6–C3
- 休符
- トラック
- C4 xx
- 音量設定(Volume)
- トラック
- C5 xx yy
- 音量変化(Volume)
- トラック
- C6 xx
- パン設定
- 音楽トラック
- C7 xx yy
- パン変化
- 音楽トラック
- C8 xx yy
- ピッチスライド
- トラック
- C9 xx yy zz
- ビブラート設定
- トラック
- CA
- ビブラート解除
- トラック
- CB xx yy zz
- トレモロ設定
- トラック
- CC
- トレモロ解除
- トラック
- CD xx yy
- オートパン設定
- トラック
- CE
- オートパン解除
- トラック
- CF xx
- ノイズクロック設定
- 全体
- D0
- ノイズ オン
- トラック ノイズクロックは全体
- D1
- ノイズ オフ
- トラック ノイズクロックは全体
- D2
- ピッチモジュレーション オン
- トラック
- D3
- ピッチモジュレーション オフ
- トラック
- D4
- エコー オン
- トラック
- D5
- エコー オフ
- トラック
- D6 xx
- オクターブ設定
- トラック
- D7
- オクターブ + 1
- トラック
- D8
- オクターブ - 1
- トラック
- D9 xx
- キートランスポーズ値設定
- トラック
- DA xx
- キートランスポーズ値相対設定
- トラック
- DB xx
- ディチューン
- トラック
- DC xx
- 音色選択
- トラック
- DD xx
- Attack Rate 設定
- トラック
- DE xx
- Decay Rate 設定
- トラック
- DF xx
- Sustain Level 設定
- トラック
- E0 xx
- Sustain Rate 設定
- トラック
- E1
- ADSR 初期化
- トラック
- E2 xx
- ループ開始位置
- トラック
- E3
- 繰り返し・ループ終了
- トラック
- E4
- スラー開始
- トラック
- E5
- スラー終了
- トラック
- E6
- レガート開始
- トラック
- E7
- レガート終了
- トラック
- E8 xx
- 音長(待機時間)設定
- トラック
- E9 xx
- 効果音再生 1
- EA xx
- 効果音再生 2
- EB
- 演奏終了
- トラック ノイズクロックは全体
- EC–EF, FE–FF
- 演奏終了 2
- トラック ノイズクロックは全体
- F0 xx
- 音楽演奏速度設定
- 全ての音楽トラック
- F1 xx yy
- 音楽演奏速度変化
- 全ての音楽トラック
- F2 xx
- エコーボリューム設定
- 全体
- F3 xx yy
- エコーボリューム変化
- 全体
- F4 xx
- 音楽音量設定
- 全ての音楽トラック
- F5 xx yy_zz
- ループ内条件ジャンプ
- 音楽トラック
- F6 xx_yy
- ジャンプ
- トラック
- F7 xx yy
- エコーフィードバック 設定・変化
- 全体
- F8 xx yy
- FIR フィルタ係数 設定・変化 (テーブル選択)
- 全体
- FA xx yy_zz
- 条件ジャンプ
- 音楽トラック
- FB
- ドラムセットオン
- 音楽トラック
- FC
- ドラムセットオフ
- 音楽トラック
- FD xx
- 音量設定(Expression)
- 音楽トラック
シーケンスコマンド
00–A7 キーオン トラック
ドラムセット オフ
D6・D7・D8 コマンドで設定されるオクターブの値、このコマンドに対応した値と D9・DA コマンドのトランスポーズ値、DB・DC コマンドで設定される調整値でピッチを計算し、キーオンします。
ドラムセット オン
半音の値 (C–B) に対応した内部データの値で波形設定・音量設定を実行し、内部データの音程の値と D9・DA コマンドのトランスポーズ値、DB・DC コマンドで設定される調整値でピッチを計算し、キーオンします。
C5 コマンドで音量変化中の場合は、音量設定は実行されません。
コマンドに対応したティック数だけ待機します。
"EB コマンドで演奏終了" または "次に処理する 00–C3 コマンドがタイ以外" の場合は、コマンドに対応した数値 - 2 ティック後にキーオフします。
DSP Voice の Volume・Pitch 計算フラグがオンになります。
DSP Voice の Source Number・ADSR の値が設定されます。
音長 | 1 | 2 | 3 | 4. | 4 | 6 | 8. | 8 | 12 | 16 | 24 | 32 | 48 | 64 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
C | 00 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 0A | 0B | 0C | 0D |
C# | 0E | 0F | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 19 | 1A | 1B |
D | 1C | 1D | 1E | 1F | 20 | 21 | 22 | 23 | 24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 |
D# | 2A | 2B | 2C | 2D | 2E | 2F | 30 | 31 | 32 | 33 | 34 | 35 | 36 | 37 |
E | 38 | 39 | 3A | 3B | 3C | 3D | 3E | 3F | 40 | 41 | 42 | 43 | 44 | 45 |
F | 46 | 47 | 48 | 49 | 4A | 4B | 4C | 4D | 4E | 4F | 50 | 51 | 52 | 53 |
F# | 54 | 55 | 56 | 57 | 58 | 59 | 5A | 5B | 5C | 5D | 5E | 5F | 60 | 61 |
G | 62 | 63 | 64 | 65 | 66 | 67 | 68 | 69 | 6A | 6B | 6C | 6D | 6E | 6F |
G# | 70 | 71 | 72 | 73 | 74 | 75 | 76 | 77 | 78 | 79 | 7A | 7B | 7C | 7D |
A | 7E | 7F | 80 | 81 | 82 | 83 | 84 | 85 | 86 | 87 | 88 | 89 | 8A | 8B |
A# | 8C | 8D | 8E | 8F | 90 | 91 | 92 | 93 | 94 | 95 | 96 | 97 | 98 | 99 |
B | 9A | 9B | 9C | 9D | 9E | 9F | A0 | A1 | A2 | A3 | A4 | A5 | A6 | A7 |
ティック数 | C0 | 60 | 40 | 48 | 30 | 20 | 24 | 18 | 10 | 0C | 08 | 06 | 04 | 03 |
A8–B5 タイ トラック
コマンドに対応したティック数だけ待機します。
"EB コマンドで演奏終了" または "次に処理する 00–C3 コマンドがタイ以外" の場合は、コマンドに対応した数値 - 2 ティック後にキーオフします。
音長 | 1 | 2 | 3 | 4. | 4 | 6 | 8. | 8 | 12 | 16 | 24 | 32 | 48 | 64 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
タイ | A8 | A9 | AA | AB | AC | AD | AE | AF | B0 | B1 | B2 | B3 | B4 | B5 |
ティック数 | C0 | 60 | 40 | 48 | 30 | 20 | 24 | 18 | 10 | 0C | 08 | 06 | 04 | 03 |
B6–C3 休符 トラック
コマンドに対応したティック数だけ待機します。
音長 | 1 | 2 | 3 | 4. | 4 | 6 | 8. | 8 | 12 | 16 | 24 | 32 | 48 | 64 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
休符 | B6 | B7 | B8 | B9 | BA | BB | BC | BD | BE | BF | C0 | C1 | C2 | C3 |
ティック数 | C0 | 60 | 40 | 48 | 30 | 20 | 24 | 18 | 10 | 0C | 08 | 06 | 04 | 03 |
C4 音量設定(Volume) トラック
C4 xx
xx : 音量 ($00–$7F)
トラック音量の値が xx に設定されます。
xx の最上位 ビットは無視されます。
DSP Voice の Volume 計算フラグがオンになります。
実行中の C5 コマンドは中断されます。
C5 音量変化(Volume) トラック
C5 xx yy
xx : 処理時間 ($00–$FF)
yy : 音量 ($00–$7F)
トラック音量が現在の値から yy まで X ティックで変化します。
yy の最上位 ビットは無視されます。
トラック音量の値が前回の値と異なる場合、DSP Voice の Volume 計算フラグがオンになります。
xx | X |
---|---|
0 | 0 |
0 以外 | xx - 1 |
C6 パン設定 音楽トラック
C6 xx
xx : パン ($00–$7F)
パンの値が xx * 2 に設定されます。
xx の最上位 ビットは無視されます。
$00 (左) – $80 (中央・モノラル) – $FE (右)
DSP Voice の Volume 計算フラグがオンになります。
実行中の C7 コマンドは中断されます。
効果音トラックは使用できません。
C7 パン変化 音楽トラック
C7 xx yy
xx : 処理時間 ($00–$FF)
yy : パン ($00–$7F)
パンが現在の値から yy * 2 まで X ティックで変化します。
yy の最上位 ビットは無視されます。
$00 (左) – $80 (中央・モノラル) – $FE (右)
トラックのパン値が前回の値と異なる場合、DSP Voice の Volume 計算フラグがオンになります。
効果音トラックは使用できません。
xx | X |
---|---|
0 | 0 |
0 以外 | xx - 1 |
C8 ピッチスライド トラック
C8 xx yy
xx : 処理時間 ($00–$FF)
yy : 音程変化 ($80–$7F)
現在の音程から xx ティックで yy (semitone) 変化します。
計算結果の下位 8 ビットの値 (符号なし) がピッチスライド終了時の音程の値になります。
ピッチスライドが終了する前に更にピッチスライドを実行すると、"2 回目の処理時間" で "現在の音程" から "1 回目の処理を始める直前の (ビブラートでの変化分を除く) 音程の値に 1 回目と 2 回目の音程変化の値を加算した値 (semiton)" まで変化します。
C9 ビブラート設定 トラック
音楽
C9 xx yy zz
xx : ディレイ ($00–$FF)
yy : 周期 ($00–$FF)
zz : 揺れ方と揺れの大きさ ($00–$FF)
効果音
C9 mm yy zz
mm : 揺れの倍率 ($00–$0B)
yy : 周期 ($00–$FF)
zz : 揺れ方と揺れの大きさ ($00–$FF)
ディレイ (xx) は 0 に設定されます。
mm を 12 で除した余りで揺れの大きさの倍率を設定します。0 で音楽と同じ値になります。
キーオンまたはコマンド実行の X ティック後から、約 5.25 * Y ㎳ 毎に音程が変化し続けます。
zz の上位 2 ビットで揺れ方を、下位 6 ビットで揺れの大きさを設定します。
時間経過による揺れの大きさの倍率は 4 段階ありますが、xx = 0 の場合は最初から最大値で計算されます。zz の上位 2 ビットが 0b11 の場合は計算が zz の上位 1 ビットが 0 と同じ変化になります。
zz の下位 6 ビット に 1 を足した値を Y で除した商が 4 以上になるとピッチ計算の結果がおかしくなることがあるようです。
ピッチ変化量ではなく、内部のピッチ変化倍率の値が前回の値と異なる場合に DSP Voice の Pitch 計算フラグがオンになります。
CA コマンド (または zz に 0 を設定) で解除されます。
xx | X |
---|---|
0 | 0 |
0 以外 | xx - 1 |
yy | Y |
---|---|
0 | 256 |
0 以外 | yy |
半周期 | zz の上位 2 ビットの値 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|
0b11 | 0b0? | 0b10 | 0b11 | 0b0? | 0b10 | |
0 | ± 0 | ± 0 | ± 0 | - | - | - |
1 | + p1 | + p1 | - p1 | + p4 | + p4 | - p4 |
2 | - p1 | ± 0 | ± 0 | ± 0 | ± 0 | ± 0 |
3 | + p2 | + p2 | - p2 | + p4 | + p4 | - p4 |
4 | - p2 | ± 0 | ± 0 | ± 0 | ± 0 | ± 0 |
5 | + p3 | + p3 | - p3 | + p4 | + p4 | - p4 |
6 | - p3 | ± 0 | ± 0 | ± 0 | ± 0 | ± 0 |
7 | + p4 | + p4 | - p4 | + p4 | + p4 | - p4 |
8 | - p4 | ± 0 | ± 0 | ± 0 | ± 0 | ± 0 |
9 | + p4 | + p4 | - p4 | + p4 | + p4 | - p4 |
10 | - p4 | ± 0 | ± 0 | ± 0 | ± 0 | ± 0 |
xx | $01–$FF | $00 |
CA ビブラート解除 トラック
CA
ビブラートを解除します。
CB トレモロ設定 トラック
CB xx yy zz
xx : ディレイ ($00–$FF)
yy : 周期 ($00–$FF)
zz : 揺れ方と揺れの大きさ ($00–$FF)
キーオンまたはコマンド実行の X ティック後から、音量の倍率は約 5.25 ㎳ 毎に、音量の倍率計算に使用する値は約 5.25 * Y ㎳ 毎に変化し続けます。
DSP Voice の Volume 計算時に C4・C5 コマンドの音量とこのコマンドの音量の倍率の積を計算します。その計算結果は符号なし 7 ビットに収まる値 (127 を超える場合は 127) になります。
zz の上位 2 ビットで揺れ方を、下位 6 ビットで揺れの大きさを設定します。
時間経過による揺れの大きさの倍率は 4 段階ありますが、xx = 0 の場合は最初から最大値で計算されます。zz の上位 2 ビットが 0b11 の場合は計算が zz の上位 1 ビットが 0 と同じ変化になります。
トレモロの音量倍率が前回の値と異なる場合、DSP Voice の Volume 計算フラグがオンになります。
CC コマンド (または zz に 0 を設定) で解除されます。
xx | X |
---|---|
0 | 0 |
0 以外 | xx - 1 |
yy | Y |
---|---|
0 | 256 |
0 以外 | yy |
半周期 | zz の上位 2 ビットの値 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|
0b11 | 0b0? | 0b10 | 0b11 | 0b0? | 0b10 | |
0 | ± 0 | ± 0 | ± 0 | - | - | - |
1 | + v1 | + v1 | - v1 | + v4 | + v4 | - v4 |
2 | - v1 | ± 0 | ± 0 | ± 0 | ± 0 | ± 0 |
3 | + v2 | + v2 | - v2 | + v4 | + v4 | - v4 |
4 | - v2 | ± 0 | ± 0 | ± 0 | ± 0 | ± 0 |
5 | + v3 | + v3 | - v3 | + v4 | + v4 | - v4 |
6 | - v3 | ± 0 | ± 0 | ± 0 | ± 0 | ± 0 |
7 | + v4 | + v4 | - v4 | + v4 | + v4 | - v4 |
8 | - v4 | ± 0 | ± 0 | ± 0 | ± 0 | ± 0 |
9 | + v4 | + v4 | - v4 | + v4 | + v4 | - v4 |
10 | - v4 | ± 0 | ± 0 | ± 0 | ± 0 | ± 0 |
xx | $01–$FF | $00 |
CC トレモロ解除 トラック
CC
トレモロを解除します。
CD オートパン設定 トラック
CD xx yy
xx : 周期 ($00–$FF)
yy : 揺れ方と揺れの大きさ ($80–$7F)
初回は約 5.25 * (X / 2) ㎳ で 0 → Y 、以降は約 10.5 * X ㎳ 周期で Y → -Y → Y とパン移動量が変化し続けます。
この値は DSP Voice の Volume 計算時に、処理中のパンの値に加算されます。パンの計算結果は符号なし 8 ビットに収まる値 (0 未満は 0 、255 を超える場合は 255) になります。
yy で揺れ方 (Y の符号) と揺れの大きさ (Y の絶対値) を設定します。
オートパンで変化するパンの値が前回の値と異なる場合、DSP Voice の Volume 計算フラグがオンになります。
CE コマンド (または yy に 0 を設定) で解除されます。
xx | X |
---|---|
0 | 2 |
奇数 | xx + 1 |
偶数 | xx |
xx | yy | Y | 揺れ方 | 揺れの大きさ |
---|---|---|---|---|
$01–$FE | $80–$FE | -(~yy) | 左 → 右 → 左 | ~yy |
$FF | 0 | 左 → 右 → 左 | 0 | |
$00 | 無効 | - | - | |
$01–$7F | yy | 右 → 左 → 右 | yy | |
$FF | $80–$FE | -((~yy) - 1) | 左 → 右 → 左 | (~yy) - 1 |
$FF | 0 | 左 → 右 → 左 | 0 | |
$00 | 無効 | - | - | |
$01–$7F | [yy /2] | 右 → 左 → 右 | [yy / 2] |
CE オートパン解除 トラック
CE
オートパンを解除します。
CFノイズクロック設定全体
CF xx
xx : ノイズクロック ($00–$1F)
DSP に設定するノイズクロックの値を設定します (0–32kHz)。
音楽と効果音で異なる値を設定できます。
ノイズを使用した効果音が演奏状態であれば効果音の値、そうでない場合は音楽の値が自動的に DSP に設定されます。
xx の上位 3 ビットは無視されます。
D0 ノイズ オン トラック ノイズクロックは全体
D0
DC コマンドで設定した波形データの代わりにノイズを発声するようになります。
ループしない波形が設定されている場合はその長さの時間だけ発声します。
ノイズクロックの値はノイズを使用した効果音が演奏状態であれば効果音の値、そうでない場合は音楽の値が自動的に DSP に設定されます。
D1 ノイズ オフ トラック ノイズクロックは全体
D1
DC コマンドで設定した波形データを使用して発声するようになります。
ノイズクロックの値はノイズを使用した効果音が演奏状態であれば効果音の値、そうでない場合は音楽の値が自動的に DSP に設定されます。
D2 ピッチモジュレーション オン トラック
D2
ひとつ前のチャネルの DSP 内部の値 (OUTX) でピッチ変調をかけるようになります。
音楽トラック 1 (Voice 0) には変調がかかりません。
効果音トラック (Voice 4, 6) には変調がかかりません。
D3 ピッチモジュレーション オフ トラック
D3
ピッチ変調をかけなくなります。
D4 エコー オン トラック
D4
エコーがかかるようになります。
D5 エコー オフ トラック
D5
エコーがかからなくなります。
D6 オクターブ設定 トラック
D6 xx
xx : オクターブ ($00–$FF)
ノート番号計算に使用される値が、xx * 12 に設定されます。計算結果の下位 8 ビットの値が設定されます。
D7 オクターブ + 1 トラック
D7
ノート番号計算に使用される値が、現在の値 + 12 に設定されます。計算結果の下位 8 ビットの値が設定されます。
D8 オクターブ - 1 トラック
D8
ノート番号計算に使用される値が、現在の値 - 12 に設定されます。計算結果の下位 8 ビットの値が設定されます。
D9 キートランスポーズ値設定 トラック
D9 xx
xx : トランスポーズ値 ($80–$7F)
キーオン時のピッチ計算に使用される音程の値を xx (Semitone) 変化させます。
DA キートランスポーズ値相対設定 トラック
DA xx
xx : トランスポーズ値変化 ($80–$7F)
トランスポーズ値が、現在の値 + xx に設定されます。計算結果の下位 8 ビットの値が設定されます。
DB ディチューン トラック
DB xx
xx : ピッチ微調整 ($80–$7F)
キーオン時に計算されるピッチの値を微調整することができます。
この値は DC コマンドのピッチ微調整に使用する値の一つに加算され、結果の下位 8 ビットが使用されます。
xx に 0 を設定で解除されます。
このコマンドの値のみがピッチ計算に使用される (DC コマンドの値でピッチ微調整を行わない) 場合、ピッチの値はこのコマンドを利用しない場合の値の約 0.5–1.5 倍になります。
DC 音色選択 トラック
DC xx
xx : 音色番号 ($00–$3F)
波形を選択します。
内部で DSP に設定する ADSR の値と、ピッチ微調整に使用する値二つが設定されます。
DD Attack Rate 設定 トラック
DD xx
xx : Attack Rate ($00–$0F)
DSP に設定する Attack Rate の値が設定されます。
上位 4 ビットは無視されます。
チャネル使用中のトラックで使用すると、即 DSP Voice ADSR の値が上書きされます。
DE Decay Rate 設定 トラック
DE xx
xx : Decay Rate ($00–$07)
DSP に設定する Decay Rate の値が設定されます。
上位 5 ビットは無視されます。
チャネル使用中のトラックで使用すると即 DSP Voice ADSR の値が上書きされます。
DF Sustain Level 設定 トラック
DF xx
xx : Sustain Level ($00–$07)
DSP に設定する Sustain Level の値が設定されます。
上位 5 ビットは無視されます。
チャネル使用中のトラックで使用すると即 DSP Voice ADSR の値が上書きされます。
E0 Sustain Rate 設定 トラック
E0 xx
xx : Sustain Rate ($00–$1F)
DSP に設定する Sustain Rate の値が設定されます。
上位 3 ビットは無視されます。
チャネル使用中のトラックで使用すると即 DSP Voice ADSR の値が上書きされます。
E1 ADSR 初期化 トラック
DD・DE・DF・E0 コマンドで設定された値を DC コマンドで自動的に設定される値に戻します。
チャネル使用中のトラックで使用すると即 DSP Voice ADSR の値が上書きされます。
E2 ループ開始位置 トラック
E2 xx
xx : カウントダウンカウンタの初期値 ($00–$FF)
このコマンドと E3 コマンドでループ処理を行うことができます。
1 トラックで同時に使用可能なループ処理の最大数は 4 です (5 以上は一番古いデータが上書きされます)。
音楽トラックで実行されると、ループ内の F5 コマンドのカウントアップカウンタの値を 1 に初期化します。
xx | 初期値 | ループ回数 |
---|---|---|
$00, $FF | 0 | 無限 |
$01–$FE | xx + 1 | 最大で xx + 1 回 |
E3 繰り返し・ループ終了 トラック
E3
音楽トラックで実行されると、ループ内の F5 コマンドのカウントアップカウンタの値を 1 増やします。
最内ループ開始位置までジャンプします (無限ループ)。
E2 コマンドのカウンタ値が 0 の場合
E4 スラー開始 トラック
E4
既にキーオンされた状態で次の処理コマンドがキーオンの場合、直前のキーオフ処理とキーオン処理を実行せずピッチ変更のみを実行します。
レガートを解除します。
E5 コマンドで解除します。
E5 スラー終了 トラック
E5
スラーを解除します。
E6 レガート開始 トラック
E6
既にキーオンされた状態で次の処理コマンドがキーオンの場合、直前のキーオフ処理を実行しなくなります。
スラーを解除します。
E7 コマンドで解除します。
E7 レガート終了 トラック
E7
レガートを解除します。
E8 音長 (待機時間) 設定 トラック
E8 xx
xx : 音長 ($00–$FF)
xx が $00 以外の値の場合、次に実行するキーオン・タイ・休符コマンドの(更に次のコマンドを実行するまでの)待機時間が、コマンド対応した値ではなく xx ティックに設定されます。
xx が 2 以下であればキーオフせず、3 以上は通常のキーオン・タイ・休符コマンドと同じ設定になります。
EB 演奏終了 トラック ノイズクロックは全体
EB
演奏を終了します。
スラー・レガート・ノイズ・ピッチモジュレーション・エコーが無効になります。
効果音トラックの場合、同じチャネルを使用する音楽トラックのキーオンが有効になります。
すべての効果音が無演奏状態になった場合、DSP のノイズクロックは音楽の値が設定されます。
EC–EF, FE–FF 演奏終了 2 トラック ノイズクロックは全体
EC, ED, EE, EF, FE, FF
ノイズ・ピッチモジュレーション・エコーが無効になります。
他の処理内容は EB コマンドと同じですが、これらのコマンドは次のキーオン・タイ・休符コマンドを探す処理で無視されます。
F0 音楽演奏速度設定 全ての音楽トラック
F0 xx
xx : 演奏速度 ($01–$FF)
演奏速度の値が X の下位 8 ビットの値に設定されます。
xx に 238 以上の値を設定すると X が xx より小さな値になります。
速度が 0 になるとコマンド処理ができなくなります。
実行中の F1 コマンドは中断されます。
bpm = (1000 / 5.25) * (X / 256) / 48 * 60 (処理が間に合わないことがあるため若干小さな値になります)
xx が 238 未満であれば X は bpm に近い値になります。
X |
---|
xx + ⌊xx * 20 / 8⌋ |
F1 音楽演奏速度変化 全ての音楽トラック
F1 xx yy
xx : 処理時間 ($01–$FF)
yy : 演奏速度 ($00–$FF)
演奏速度が現在の値から Y まで X ティックで変化します。
yy に 238 以上の値を設定すると Y が yy より小さな値になります。
速度が 0 になるとコマンド処理ができなくなります。
bpm = (1000 / 5.25) * (Y / 256) / 48 * 60 (処理が間に合わないことがあるため若干小さな値になります)
yy が 238 未満であれば Y は bpm に近い値になります。
xx が 0 の場合はトラックの演奏データ処理時に、1 の場合は全ての音楽トラックの処理が終了した直後に音楽演奏速度の値が設定されます。
xx | X |
---|---|
0 | 0 |
0 以外 | xx - 1 |
Y |
---|
yy + ⌊yy * 20 / 8⌋ |
F2 エコーボリューム設定 全体
F2 xx
xx : エコーボリューム ($80–$7F)
DSP に設定するエコーボリュームの値が xx に設定されます。
F3 エコーボリューム変化 全体
F1 xx yy
xx : 処理時間 ($01–$FF)
yy : エコーボリューム ($80–$7F)
DSP に設定するエコーボリュームの値が現在の値から yy まで X ティックで変化します。
xx | X |
---|---|
0 | 0 |
0 以外 | xx - 1 |
F4 音楽音量設定 全ての音楽トラック
F4 xx
xx : 音量 ($00–$FF)
音楽の音量計算に使用される倍率の値の一つが xx に設定されます。
音楽トラック演奏中の全ての DSP Voice の Volume 計算フラグがオンになります。
効果音トラックからも設定可能ですが、効果音の音量は変化しません。
F5 ループ内条件ジャンプ 音楽トラック
F5 xx yy zz
xx : カウントアップカウンタの値
zzyy : ジャンプ先
ループ内の F5 コマンドのカウントアップカウンタの値が xx の場合、zzyy に アドレス $0000 の 16 ビットの値を加算した結果の下位 16 ビットのアドレスへジャンプします。
ジャンプする場合 E2 コマンドのカウンタ値が 1 であればループを抜けるので、E3 コマンドは不要です。
効果音は使用できません。
F6 ジャンプ トラック
F6 xx yy
yyxx : ジャンプ先
yyxx に アドレス $0000 の 16 ビットの値を加算した結果の下位 16 ビットのアドレスへジャンプします。
F7 エコーフィードバック 設定・変化 全体
F7 xx yy
xx : 処理時間 ($00–$FF)
yy : エコーフィードバック ($80–$7F)
設定
xx : 処理時間 ($00, $01)
DSP に設定するエコーフィードバックが yy に設定されます。
変化
xx : 処理時間 ($02–$FF)
DSP に設定するエコーフィードバックが現在の値から yy まで xx - 1 ティックで変化します。
F8 FIR フィルタ係数 変化・設定 (テーブル選択) 全体
F8 xx yy
xx : 処理時間 ($00–$FF)
yy : FIR フィルタ係数テーブル選択 ($00–$03)
設定
xx : 処理時間 ($00, $01)
DSP に設定する FIR フィルタ係数が yy に設定されます。
変化
xx : 処理時間 ($02–$FF)
DSP に設定する FIR フィルタ係数が現在の値から選択された値まで xx - 1 ティックで変化します。
yy で DSP に設定する FIR フィルタ係数のテーブルを選択します。
yy の上位 6 ビットは無視されます。
yy | エコーフィルタ | |||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
C0 | C1 | C2 | C3 | C4 | C5 | C6 | C7 | |
00 | 7F | 00 | 00 | 00 | 00 | 00 | 00 | 00 |
01 | 0C | 21 | 2B | 2B | 13 | FE | F3 | F9 |
02 | 58 | BF | DB | F0 | FE | 07 | 0C | 0C |
03 | 34 | 33 | 00 | D9 | E5 | 01 | FC | EB |
FA 条件ジャンプ トラック
FA xx yy zz
xx : 比較する値 ($00–$0F)
zzyy : ジャンプ先
内部データの値と xx の値を比較し xx が内部データの値以下の場合、yyxx に アドレス $0000 の 16 ビットの値を加算した結果の下位 16 ビットのアドレスへジャンプします。
xx の上位 4 ビットは無視されます。
このコマンドを使用するには 65C816 (メイン CPU) からサウンドドライバに命令を送信する必要があります。
FB ドラムセット オン 音楽トラック
FB
キーオン時に半音の値 (C–B) に対応した内部データの値で波形設定・音量設定を実行するようになります。
効果音トラックで使用すると、音楽トラックの設定が変化します。
FC コマンドで解除されます。
FC ドラムセット オフ 音楽トラック
FC
ドラムセットを解除します。
効果音トラックで使用すると、音楽トラックの設定が変化します。
FD 音量設定(Expression) 音楽トラック
F4 xx
xx : 音量 ($00–$7F)
音楽の音量計算に使用される倍率の値の一つが xx * 2 に設定されます。
xx の最上位 ビットは無視されます。
DSP Voice の Volume 計算フラグがオンになります。
初期値はコマンドで設定不可能な 255 です。
効果音も設定可能ですが、効果はありません。